「あーでもない、こーでもない」

「あーでもない、こーでもない」とはどういうことか?

という質問を、昨日のコメントでもらった。

 

俺はこういう顔なので、独裁者みたいに思われちゃうんだけど(笑)

実はとっても気が長いし、他人さまの話を聞くのは大好きだ。

 

だから、会議なんかの場で、俺の意見に「それは違う」と反論されると

「おっ!?」と楽しくなっちゃうし、

他人さまの考えや思うことはどんどん聞きたいと思っている。

 

逆に、分からないなら「分かりません」と言えばいいし、

相手よりいい考えが浮かばないなら「参りました」で素直に従う。

そういう潔さも大事だと思っている。

 

俺が「うへー」と思う「あーでもない、こーでもない」は、たとえば

すぐに人のせいにする、逆ギレして仕事を放り出す、簡単に「できません」と泣き言を言う、

学歴がどうの家族がどうのとプライベートの話にすり替える(本質の話をしない)、

YESでもNOでもなく眉間にシワを寄せて黙っている……。

 

ようするに、究極に自分のことしか考えていない言動のことだ。

 

これを、オフィシャルの場(会社の会議とか)で、

しかもいい年こいたおっさんおばさんにやられたら、

周りはみんな、気持ちが萎えると思うぜ。

 

俺が怖いな、と思うのは、

この言動が、俺が今までに見てきた「犯罪者」

たとえば、詐欺師、強姦魔、家族半殺し……、

そういうひとたちがとる言動と、まさに一致しているってことだ。

 

俺は最近までずっと、

別に悪いことをしているわけでもない、

それなりの企業に勤めていて、ちゃんと家庭も持っているようなひとが、

「犯罪者」と同じ思考、言動をとるわけがない!と思っていた。

 

だから「あーでもない、こーでもない」と言われれば、

そこに何か深い理由や考えがあるのだろうと推察して、

一生懸命、話を聞いてきた。

自分に自信がないから、こんなふうにするのかな?

と思ったりもして、じゃあこのひとが自信をもてるために、

俺に何ができるかな? と考えてきた。

でもなぜか、どこまでいっても噛み合わないんだよな。

 

そこへきて、新宿二丁目のママが

「実は、自分が相当すごい人間だという自負があるからだ」

と教えてくれたので、(昨日の記事)

「なるほど、そっちか!」と目からうろこが落ちたってわけである。

 

たしかに、自分のことしか考えていないどころか

相手に「私のことを尊重してくださいよ!」と、

圧力をかけているようなもんだもんな!

それってすごい傲慢なことじゃないだろうか。

 

ママのせりふじゃないけど、

「こわいわー」と俺も思うぜ。

 

その真理に気づいた以上、

俺自身はますます、決断の男になる!

それしかもう、楽しく生きる道はない!