メジャーのための三拍子

マー君(NYヤンキース)の連勝は止まってしまったが、

それにしても素晴らしい活躍ぶりである。

 

俺が最近思いついたのは、

メジャーのための三拍子だ。

 

・頭がつよい

・ハートがつよい

・腕っぷしがつよい

 

マー君のようなスポーツ選手だけでなく、

それ以外の分野でも、世界で闘えるようなひとは、

この三つが揃っている気がする。

 

頭がつよいというのは、勉強ができるというより、

勝つため、成功するための方法が分かっている、

とんでもないアイデアを生み出せる、

危機管理も含めて、自身をコントロールする術を知っている、

そういう意味での頭のつよさだ。

 

ハートのつよさは言わずもがな、

精神力や忍耐力のことだな。

 

腕っぷしというのは、

身体がでかくて丈夫で、喧嘩に負けないという意味合いもあるが、

もう一つは、理論武装ができる、口で勝てる、

これも腕っぷしのつよさと言っていいのではないだろうか。

 

頭がつよい、ハートがつよい、腕っぷしがつよい

 

この三つが揃うと、最強になれると思うのだが、

こればかりは、生まれもった能力に左右される。

 

メジャーリーグやオリンピックにしたって、

努力だけで行ける場所では、ないもんな。

 

俺が知る限り、三つのうち二つを持っているひとは、

メジャー級とまではいかなくとも、

面白い仕事をしていたり、ひとを束ねて活躍していたり、

ようするに「プロ」の仕事をしている。

 

三つのうちの一つしか持っていないひともいるが、

それがずば抜けてすごい能力であれば、

「プロ」として生きていく道はあるように思う。

ただし足りないところを補うために、

その一つの能力を、とことんまで磨き抜く必要がある。

 

しかし残念なことに、頭もハートも腕っぷしも、

三つとも弱いというひとも、いる。

 

たとえば、昨日の記事でも書いたけど、

「辛い」「きつい」というような瞬間の感情で、

パッと逃げ出してしまうようなひとは、

まさに三つとも弱い人間と言える。

 

何もないから、逃げるのだ。

 

こういうひとは、たとえば企業の傘の下に入るなど、

パッケージ化された中で生きることが、

安全であり安定も得られる。

 

だけどたまに、三つとも弱いのに、

「自分はつよい人間だ」と勘違いしちゃっている奴がいる。

この勘違いは、とんでもなく悲惨な結果しか生まない。

 

おおいなる勘違いのもとで生きているから、

企業に入ってコツコツ頑張る…といった生き方は嫌がる。

でも実際は三つとも弱いから、

ピンで「プロ」として生きるのはとうていムリで、

結局はどこかのパッケージに属して生きていくしかない。

 

そうなったとき、彼らはひたすら、“数”で勝負しようとしだす。

たとえばなんだかワケのわからない人脈やネットワークを構築して、

うさんくさいビジネスをやりだすのである。

その集団の中にいると、自分がつよくなったように思えるのだろう。

だけど俺からみるとそれは、

もはやカルトか新興宗教か、ってな感じだ。

 

頭や腕っぷしのつよさは、持って生まれたものが大きいが、

ハートのつよさは、きついこと、いやなことを続けることで、

多少は鍛えられると思うんだよな。

 

俺はメジャーに行けるような人間ではないが、

せめて死ぬまで、プロとして生きていきたいな。

頑張ろう。