道をきわめる!!

2015/ 5/ 1 11:30

 

念には念を入れて、ヘルメット装着して変装のうえ、視察。

 

近くで仕事をしている本職の警備員のおっちゃんが

現場に通いつめる俺の事情を慮ってくれたうえで、

今日は、アイスコーヒーの差し入れをしてくれた。

 

ありがたい話である。

 

事務所のスタッフからは「似合いますねえ~」と言われたが

なんやかんやで20年以上、「現場道」を歩いてきたのだから、当たり前だ。

 

そもそも若い頃、俺は自分のツラを見て、

「俺にできるのは現場仕事しかねーな!」と悟り

警備業のアルバイトをはじめた。

その「道」を邁進してきた結果、今がある。

 

今となっては、現場系(ガテン系)の服なら、何を着ても

それなりに見えるんじゃないかとすら、思う。

 

警察官がいっぱい来た移送の現場では、居あわせた人間から

「押川さんも、捜査員にしか見えませんね」と言われたし、

ヤクザなスーツを着ていれば、「ヤクザだ」と言われる。

白衣を着て病院に立っていれば、やり手の医者にでも見えるんじゃねーかな?

 

その中で俺が、絶対に似合わねーと確信できるのは

スーツ着て、役所の窓口に座ったり、大企業でデスクワークしたり、

そういうことだな。

想像するだけで、浮きまくってしょうがないだろ。

 

ツラ構えには、仕事の向き不向きまで、

全部が現れるような気がする。

 

若い奴らは、適職診断なんて受ける前に、

まずは自分のツラ構えをよく見て、

仕事を選んだ方がいいんじゃなかろうか。

 

その中で、知的労働だろうが肉体労働だろうが、職種がなんだろうが、

一生懸命働く奴は、働いて、それなりのツラになっていくし、

適当な仕事しかしない奴は、マンガか虫さんかっていう顔になっていく。

 

ヘルメットかぶって汗だくに蒸れた頭で、俺はそんなことを考えた。