20年に及ぶ長期ひきこもりの果てに

 

俺がブログを更新しない間にも、コメント欄は更新されていて

なんていうか……ありがとうございます(笑)

 

それにしても、ゴウ会長の誕生日ブログでワイワイ言い合うとは、

みんな、なかなか、いい度胸してんな(大笑)!!

 

コメント欄は基本的に、自由な書き込みの場として開放してきたが、

文字だけのやりとりとなると、どうしても真意が伝わらないこともある。

なのでその辺りを汲んだ上で、節度あるやりとりをしてもらえることを願う。

 

今後もコメント欄は開放の方向で行きたいのだが、

俺の手に負えなくなったときには、残念だがスパッと閉じさせてもらいます。

 

さて、気がつけば朝夕は涼しくなり、

ようやくあの暑さが去ったかとホッとしていたら

今度は、ものすごい台風だ。

 

温暖化になると、台風の勢力は増すらしい。

5年後、10年後はどうなってしまうのだろう。

そのうち、自前のシェルターなんかが流行りだすんじゃないだろうか。

 

さて、最近は、携わっている患者さんに、

生死に関わるような大きな病気が見つかってしまい、

事務所のスタッフも含め、てんやわんやになっていた。

 

20年に及ぶひきこもり生活から、ようやく抜けだし、

精神科医療にかかることが出来た矢先、病院の内科検診で発覚したのだ。

 

自宅にいたときは、昼夜逆転、太陽を一切浴びない、

暴飲暴食、アルコールの大量摂取、自分の好きなことだけをする……

そういう生活を何年も続けていた。

家族も、本人の凶行を恐れて、それを放置してきた。

 

自業自得、親が悪い……、そう言われればそれまでだけど、

年齢的にはまだまだ若いし、

なんとか病気を克服してほしいと思う。

 

まあ、それだって、周りの応援には限界があって、

今後、本人が素直に医師や病院職員の指示に従って

どれだけ前向きに治療に取り組むかにかかっているのだが……。

 

「ひきこもりは、本人の自由」「無理に連れ出すのはかわいそう」

「親に経済力があるなら、そういう生き方もアリじゃないか」

そんな論調もあるけれど、

外に出ない、人に会わない・話さない、不規則で偏った毎日……

そういう生活は、心だけじゃなく身体もボロボロに蝕んでいく。

それが、俺の最近の実感である。

 

過去にはいろいろあったにせよ、今も生きている一人の人間だ。

矛盾している、と言われるかもしれないが、

身近な人間の命や健康だけは、簡単に割り切れるもんじゃない。

 

だいたい、彼に初めて会った移送当日、

俺が「こんな生活を続けて、お前、死にたいのか!」と問うたら、

「いや、死にたくない!」と、即座にかえしてきたのだ。

 

俺の仕事は、対象者の命をまもることも重要な任務のひとつだ。

彼には、できる限りのことをしていく。