まごころ

海外からの取材依頼の件で、

とんだバトルから幕開けした本年だが

いろいろと勉強になることが多い。

 

俺は語学ができないし、海外のカルチャーにも詳しくない。

外国の方と会話をするときには、通訳が必要である。

 

だから、話し合いが決裂したときには、

「言葉も文化も違うからね」

というひと言で、済ませてしまうこともできる。

 

だけど俺は、そうは思わない。

「まごころ」だけは、万国共通のはずだ。

 

今回だって、相手の準備不足を理由に、取材をお断りしたが、

はじめから、相手を突き放したわけではない。

 

いったん会社に持ち帰り、上司にかけあって、

取材にかけられる時間や予算など、準備が整うのであれば、

最大限の協力をする、と伝えている。

 

また、ひきこもりの実態を知る一人として、

こういう取材のアプローチもあるのではないか?

と、アドバイスもしてきた。

 

それをどこまでも無碍にされたから、

いいかげん、頭にきたのだ。

 

それでも俺が、話し合いの席に着いたのは、

間に入っている日本人プロデューサーや、カメラマンの方が、

一生懸命、頑張っていたからだ。

 

トンデモナイ海外プロデューサーだけど、

「今までお世話になってきたひとだから、

この取材を成功させて、花をもたせてあげたい」

といって、かけずりまわっている。

 

そういう姿をみたら、俺だって、

できるだけのことはしよう! と思うじゃないか。

 

まあ、最終的には、超!大喧嘩で終わったのだが(笑)

責任は日本人プロデューサーにあるのではなく、

【すべて、押川がクレイジーなせいだ!】

ということになったのだから、それでいい。

 

さて、元旦の日のバトルの真っ最中に、

かつて携わった若い奴から、電話がきた。

 

いろいろと問題の多い奴で、

俺もしばらく連絡をとっていなかったのだが、

今では手に職をつけ、立派な社会人になっていた。

 

「押川さんや、本気塾のスタッフの皆さんに、

顔向けできる人間になろうと思って、頑張ってきました」

と、言っていた。

 

実際、相当な努力がなければ、

今の状況にまで、なれなかったと思う。

 

「とことん悪かった奴ほど、頑張ったときには強い」

とはよく言われることだが、本当だな。

 

今では、職場で後輩から相談事をもちかけられると、

「本気塾では、こういう風に教えてもらったな」

と思いながら、アドバイスをしているという。

 

「まごころ」がつながっていく。

俺は、こういうのが、一番うれしい!