10刷6万6千部! こころを磨いて、磨きぬく

「『子供を殺してください』という親たち」10刷となりました。

細く長く(笑)増刷がかかっています。ありがとうございます。

 

さて、先日の記事で「理解」に関する記事を書いた。

 

俺が携わっている若い奴らにこの話しをしたところ、

「どうやったら理解する力が身につくんでしょうか!?」

と、食いつかれた。

 

彼らは皆、俺なんか足下にも及ばないほどの高学歴の持ち主だ。

しかし過去には、犯罪の片棒を担がされたり、詐欺に巻き込まれたり、

いろいろと笑えないことを、やらかしてきている。

 

彼らはいつも「そんなつもりじゃなかった」

「悪いことをしているという自覚がなかった」という。

 

いくら高学歴でお勉強ができても、「理解する力」が身についていなければ、

いとも簡単に道を踏み外してしまうことの、証明である。

 

俺は彼らに、「俺の言うことを、二つ返事でやれ!」

と、答えておいた(笑)

 

なぜなら彼らのように高学歴の人間ほど、

プライドが邪魔をして、ひとの言うことを素直に聞かないからである。

 

たとえば、自分の理解の範疇を超えることが起きると、

「自分にも分かるように説明してくださいよ!」、

と上から目線で求めてくる。

自分のやりたくないことをまかされると、

平気で嫌な顔をし、「やりたくねーな」という空気を出す。

 

まだ若い兄ちゃん姉ちゃんなら、周囲も我慢して付き合うが、

もう30になろうかという年の人間が、こんなことをしていては

切り捨てられて終わるだけである。

 

とはいえ、暗記のお勉強ばかりしてきた人間が、

今から理解する力を身につけていくことは、容易ではない。

 

だからもう一つ、俺が言ったのは、

「こころを磨いて、磨きぬけ」ということだ。

 

これは、そんなに難しいことじゃない。

 

気持ちよく返事をする。

言われたらすぐに動く。

マイナスの空気を出さない。

簡単に諦めない。

言い訳をしない。

やると決めたことは、最後までやる。

 

小さな積み重ねと思うかもしれないが、

24時間体制でこれができる人間は、

クライアントや取引先、仕事仲間にも、

いい空気、いい影響を与えることができる。

 

それが結局は、己のこころを磨くことにつながる。

 

難問を理解し、知恵やアイデアを授けられる人間でないなら、

せめて、いい雰囲気を作れる人間にならなければいけない。

 

自戒の念もこめて、こころを磨いて磨きぬいていきたい。