コントラバーシャルな押川が斬る!, 気持ち!「人間臭い」コラム

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この間、俺の知人から聞いた話なのだが、

彼の経営する会社の従業員の中に、ひどい妄想を抱き、

たとえば「会社の○○に弁当の中に毒を入れられた」というような発言を、

繰り返している人物がいるという。

 

その従業員の背景をざっくり言ってしまえば、

ようするに親の愛情を受けずに育ってきている。

 

彼に対して、俺の知人が経営者として、どのように対応しているかと言えば、

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ストーカーは病気であり、精神科医療での治療を受けるべきだと

明言している精神科医がいる。

 

福井裕輝著 ストーカー病

 

ストーカー行為も、もはや「病気」として捉えられるようになった。

 

もちろん、「病気なのだから罪に問われない」と言いたいわけではない。

犯した罪に対しては、司法で裁かれるべきである。

 

ただし、病気であるとい ...

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昨日に引き続き、少々堅苦しい話になってしまうが、

患者に誤った診断名をつける精神科医は、少なからずいるのである。

 

たとえば、本来であれば服薬の必要もないような患者に、

適当な診察で向精神薬をばんばん出す。

あるいは、明らかに違法薬物をやっている患者に、

「統合失調症」という診断名をつける。

 

そのようなあやまった診断により、向精神薬に依存するようになるなど、

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今の精神科医療は、自分から進んで治療を受けにきて、
なおかつ大人しい患者ばかりを好んで診たがる。

 

しかし俺はこれまで千人以上の患者に会ってきて、
自分から進んで治療を受けにくるような、
いわゆる病識(自分が病気であるという認識)があるひとは、
ほとんどいなかったぞ。
だからこそ家族も病院に連れて行けなくて、
俺みたいな人間に頼んでくるのだ。

 

中には、家族に頼まれて俺が ...

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テリー植田氏に誘われて、「フリーランスの会」に参加した。

 

前回、参加したときのことは、このブログにも書いたが、

クリエイターたちが集まる、非常にいい雰囲気の会なのだ。

ほとんどがフリーランスという立場で仕事をしていながら、

ガツガツしていないし、ギスギスしていないし、ドロドロもしていない。

 

凄い実績をもち、大活躍しているひともいれば、

アルバイトで生計を立てながら、ク ...

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俺の仕事、とくに精神保健分野の業務については、

“説得”が最大の山場のように思われがちだが、

実は“事前調査”にこそ、山場があると、俺は思っている。

 

とくに今は、精神科医療の状況ががらりと変わってしまい、

かつてのように、患者を説得して医療につなげればOKとはいかない。

 

たとえば入院先医療機関や施設の一つをとっても、

どんな医療機関(施設)で、どんな担当者(主治医やワ ...

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今年4月、改正精神保健福祉法が施行されて以来、

精神科医療機関は、完全に金儲け主義に突っ走っていて、

俺は腹立たしさとともに、悲しみすら感じている。

 

そもそも厚労省は、今回の精神保健福祉法改正により、

「脱病院・脱施設」をかかげ、

患者を、地域や社会で受け入れていこうという方向性を指し示した。

そこには、“家族の負担を減らす”という意図もあった。

 

しかし現 ...

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そういえば、以前、この記事でも書いたが、

俺の友人で、アメリカで仕事をしている奴がいる。

 

彼は今、アメリカだけじゃなくメキシコなど他の国にも、

自社の工場を建てて頑張っているのだが、そんな彼が言っていた。

「今の日本人には、感動、感謝、感激がない」

 

たとえば彼が工場を建てているような国では、

仕事があること、働くこと自体に、

「感動、感謝、感激」がある、と ...

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俺はこういう仕事をしているので、

患者さんのをはじめ、部屋もたくさん見てきた。

 

家中ゴミだらけ、足の踏み場もないような

“ゴミ屋敷”も、たくさんあった。

 

 

もちろん、統合失調症やうつ病など、

病気が理由でそうなってしまっているひともいる。

そういうひとは、衛生面からみても、

早く医療につないであげなければならない。

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コントラバーシャルな押川が斬る!, 気持ち!「人間臭い」コラム

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俺は、患者さんを医療や施設につなげるために “説得”をする。

本人がどんな状態にあろうと、依頼となれば直接会って話をする。

それはたしかに俺の特技であり、武器でもあるのだが、

実は俺に限らず、精神保健分野で仕事をしようと思ったときには、

絶対に避けては通れない部分ではないだろうか。

 

患者の中には、自傷他害行為など、危険な行為を繰り返すひともいる。

「触法精神障害者」という言葉があるように、犯罪 ...

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ある女性から久しぶりに電話があった。内容は、

「彼氏が自殺したいと言っている。どうしたらいいか」

という相談だった。

 

この女性は、何年か前まで覚せい剤に溺れていたのだが、

俺が薬物をやめるよう説得し、精神科病院に連れて行った。

 

専門の入院治療を受けたおかげで、薬物とも縁を切ることができ、

処方されている向精神薬の量も、徐々に減ってきていると言う。

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今日は現場に出て、患者さんの説得移送を行った。

 

三年間、お風呂に入っていないという、

統合失調症の患者さんだった。

 

同居している家族や移送スタッフは、

消臭スプレーや芳香剤をまいたり、マスクをしたりしていたが、

俺は患者さんをリスペクトしているので、まったく気にならない。

 

患者さんに近づいて、目をしっかり見て説得をした。

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柏市連続通り魔殺傷事件について、

週刊新潮にコメントを寄せたことは、昨日伝えた。

 

記事では、竹井容疑者が、過去に統合失調症と診断されていたことや、

脱法ハーブを乱用し病院に運ばれていたことなども書かれていた。

 

今後の推移に関しては、竹井容疑者が精神障害者であるということから、

刑法第39条(1項に心神喪失者の行為は、罰しない。2項に心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する、と規定)

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千葉県柏市通り魔事件の竹井容疑者が書いた文章や動画が、

ネット上に出回っている。

 

どこまで本当のことを書いているのか分からないが、

異常性を感じることは間違いないし、

俺が今までに携わってきたパーソナリティ障害の人間たちと、

思考や行動が驚くほどそっくりである。

 

俺の経験上から言っても、周囲が、

竹井容疑者の異常性、危険性に気付いていないはずがない。

コントラバーシャルな押川が斬る!, 気持ち!「人間臭い」コラム

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俺が20年前に「精神障害者移送サービス」を始めた頃に比べると、

精神保健分野の専門機関は、格段にレベルアップしている。

 

とくに医療機関の中には、専門分野に特化し、細やかな治療を行う病院が増えた。

たとえばアルコールや薬物依存症の治療を行っている病院もそうだし、

最近は、精神疾患が理由のひきこもりなど、社会参加できないでいる患者さんのために、

専門の治療を行っている病院もある。

そこでは、人との ...

コントラバーシャルな押川が斬る!, ニュースから斬る! メンタルヘルス

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DVとかストーカーとか、男女交際のもつれからくるトラブルが本当に多い。

昨日、千葉県市川市で起きた刺殺事件も、

今日になって復縁を迫っていた元交際相手が逮捕された。

被害にあった女性は、ほかの元交際相手ともトラブルを抱えていたという報道も、なされている。

 

実は俺のところにも、そういう相談はけっこうな数、ある。

加害者側(の親や家族)も、被害者側も、どちらからの相談も同じくらい多い。

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コントラバーシャルな押川が斬る!, 気持ち!「人間臭い」コラム

11月に入ったとたん、街のショーウィンドウはクリスマス一色になった。すでにイルミネーションが灯っているところもある。この季節、俺の携帯には物騒な着信が増える。

「三鷹の女子高校生を殺したのは僕なんで、押川さんに話さないといけないことがあります」

「○○さん(うちの女性スタッフ)を殺しちゃったんですけど、押川さん知ってますか」

「殺人事件を起こしたんですけど、まだ警察が来ないですね」

長期の入院治療を余儀なくされている男性患者からの電話だ。多い ...