カモられない極意

こんなニュースが出ていた。

 

「雪かきボランティアを装った振り込め詐欺に注意! 山梨県が呼びかけ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140221-00000090-it_nlab-sci

 

雪かきボランティアを装った振り込め詐欺や、

個人情報の詐取が行われているらしい。

 

災害まで瞬時に利用して、金を奪い取ろうとする奴らがいる。

嫌な世の中であるが、これが現実でもある。

 

俺が見たり聞いたりして知る限り、

最近のこういう犯罪をしている奴らには、

自分が法を犯しているという意識がまったくない。

 

何かビジネスでもするような感覚で、

他人を騙したり、陥れたりしている。

 

だからこそ、そいつらは、やさしそう、真面目そう、いい人そう……

というような、表の顔を持っている。

実際に表向きはそれなりの企業に勤めていて、

“副業”で犯罪をやっている場合も多い。

 

最近は、その手法があまりにも巧妙になりすぎて、

「誰でも騙される可能性があるよな」

と、俺なんかは思うのである。

 

とくに詐欺という犯罪は、

相手の心の、弱い部分、暗い部分、黒い部分をエサにする。

誰だって、弱みや後ろ暗いものの一つや二つ持っている以上、

誰でもターゲットになりえるし、

あらゆることが詐欺の材料になりえる、ということだ。

 

じゃあどうすれば騙されないか…と考えて見ると、

「自分は大丈夫」と思わないこと、

そこがポイントであるような気がする。

 

たとえば結婚詐欺に代表されるような、

「いい人だと思っていたのに騙されて金をとられた」「犯罪に巻き込まれた」

という詐欺に遭ったひとを俺は何人も知っているのだが、

彼らに共通して言えるのは、

「自分は大丈夫」という、絶対的な自信を持っていたことだ。

 

裏を返せばそこには「自分は頭がいいから」「美人だから」

「選ばれた人間だから」……みたいな根拠があって、

「だから騙されるワケがない」と思っていた。

 

それにプラスして、金でも生活でも異性でも、

「ひとよりいいものが欲しい」みたいな小さい野心がある人間は、

詐欺師から見たら、格好のターゲットになる。

 

だって、「君、頭がいいね」「かわいいね」「すごいね」と褒めまくり、

金でも異性でも何でも、美味しいモノを鼻先にぶらさげておけば、

簡単に騙されてくれるんだからね。

 

どうしても野心を持ちたいなら、

超絶にでかい野心を持て、と俺は言いたいよね。

そうすると相手の詐欺師のほうが、

「こいつ詐欺師だな」と思って逃げていってくれる(笑)。

 

でもそのためには、それこそ昨日の浅田真央ちゃんじゃないけど、

「自分はこれをやる!」と公に宣言して、

血の滲むような努力を積み重ねなければならない。

なかなかできないよな、そんなこと。

 

だからこそ俺は、ばかばかしい犯罪に巻き込まれないためにも、

「自分程度の人間が、簡単においしい思いができるわけない」

「自分にも簡単に騙される、世間知らずなところがあるかもしれない」

という謙虚な気持ちを忘れないようにしなければ、と思うのだ。