大企業の罠

俺はときどき、新宿二丁目のオカマバーで酒を飲むんだけど、

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なぜか、店に飲みに来ている20代の若い人から、「自分はこの先、どうやって生きていけばいいか」 って相談されることが、よくある。「有名大学を出て、一流企業にも就職したけど、なんか、うまくいってなくて」ってやつだ。

よくよく話を聞いてみると、「有名大学出身だから」とか「一流企業に就職したから」とか、その時点でもう頭の中が「オールOK!」のお花畑になっちゃってる。あまりに危機管理能力がなさすぎるよ!

 

だってそういう相談をしてくる奴って、 一流企業には就職できたけど、希望の部署とは全然ちがうところに配属されて、しかも俺から見ても、「そこじゃあ、お前の能力は“絶対に”活かせないよな」ってところに、あえて、配属されているんだ。俺からしたらそいつは、何か問題が起きたときのための、クビ切り要員にしか見えない。

俺はそういうことをはっきり、相手に言ってしまうんだけど、「有名大学を出て、一流企業に就職した」からこそ、しがみついて離さないんだよな。しばらくたってそいつに再会すると、暗~い顔つきになって、暗~い陰を背負ってるのがわかる。でも本人は気づいていないから、俺ももう、何も言わない。

「学歴や職歴は、表面を飾ることはできるけど、内面を飾ることはできない」。使い古されたフレーズかもしれないけど、 真実をついてる言葉だと思う。

 

とくに、これから社会に出る若い人たちに、俺は言いたい。

学歴だの大企業だのにこだわるのもいいけど、その仕事に就いて、ほんとうに「心は豊か!」でいられるか? それってすごい大事なことだからな!