不確定要素に強くなる

俺は常々、人間は不確定要素の出来事が起きたときほど、

その真価が問われると思っている。

 

とくに「恐怖」に直面したときには、

哀しいくらい、人間性が丸出しになる。

 

これは、大企業に勤めている、立派な肩書きがある、

金を持っている等、外側のことは、まったく関係ない。

 

だけど今は、立派な学歴や肩書きを身につけているひとが増えたし、

法律も含め、色んな情報がネットで手に入る。

 

そのせいもあってか、他人にトラブルが起きたときには、

辛辣に指摘し、論理立てて助言もできるひとが、増えたように思う。

 

しかしそういうひとに限って、

自分に起きたトラブルに関しては、あたふたし、

まともに対応できないまま、メンタル的に弱ってしまう。

 

そういう姿を見て、俺がいつも思うのは、

「このひとは、自分だけは大丈夫と思っていたんだなあ」

ということだ。

 

自然災害や事件・事故が起きるとよくあることだが、

明らかに起きることが予測されていたり、

被害が目の前に迫っていたりするのに、

「自分は大丈夫」と過小評価して対策を怠り、逃げ遅れる。

 

これと同じだよな。

 

なんだかんだ言っても、

「自分に不利益なアクシデントが振りかかるはずがない」

「自分が他人から、悪く言われるはずがない」

と、こころのどこかで思っているのだ。

 

これは裏を返せば、自分を過大に評価しているに過ぎないし、

もっと言ってしまえば、他人の気持ちを想像できない、

くみ取ることができない、ということでもあると思う。

 

だから、ちょっとした不確定要素の出来事であっても、

「自分」に降りかかったという事実だけで、萎えてしまう。

「自分」のことばかり考えるから、どんどん辛くなる。

 

不確定要素に強くなるためには、日頃の鍛錬が欠かせないな。

 

精神的にも肉体的にも、キツい経験をしておくことだ。

痛みを知れば知るほど、人間は強くなるもんだし、

「他人に優しくなれる」というのも、事実だと思う。

 

それから、宇宙的視点を忘れない!

 

「宇宙からみたら、俺なんてたいしたことねー」

そう思っていれば、たいていのトラブル・失敗・誹謗中傷も、

どーんと構えて乗り越えられるもんだよ!