白いうん…

※本日のブログは一部、お下品な表現がありますので

お食事中の方、またお下品な表現が苦手な方は、読まないでください。

 

先日、白いうんこが出た。

 

以前も一度、出たことがあるのだが、

体調がマックスに悪いせいである。

 

で、なんでそこまで体調が悪くなったかというと

説得の現場で、最高潮のストレスが、かかったからだ。

 

まだ若い頃には、移送の際に、対象者から殴られたこともあるし、

薬物乱用者が凶器を振り回している現場に駆けつけたこともある。

 

さすがの俺も、恐怖を感じた。

 

でも、凶器を出される以上に恐ろしいのが、

死を覚悟した対象者と、相対することである。

 

今回の件では、家族はそう思っていなかったが、

ヒアリングや事前調査の結果から、

本人は「このまま死んでもいい」という気持ちで、

ひきこもり生活を続けているのではないか。

そんな風に感じていた。

 

そして、実際に現場に赴き、本人と対峙したとき

「やはり、こいつは、本気で死ぬことを考えているな」

と、俺は確信した。

 

もちろん、自傷行為などさせないよう、

あらかじめ万全の対策をとって、臨んでいる。

 

それでも、「万が一」の懸念はぬぐい去れないし、

ぬぐい去ってはいけない。

 

説得の最中、そして自宅を出て車両に乗せるまで、

俺は普通に振る舞いながらも、最大限に神経を尖らせていた。

 

とにかく安全に、病院まで連れて行かなければならない。

 

ぶじに車両に乗せ、病院までの道中、本人に尋ねたら

案の定、「死のうと思っていた」という答えが返ってきた。

 

哀しいのは、親はたしかに子供の体調や将来を案じていたが、

「命」の危機が迫っているとは、認識していなかった。

もっとも大事なことに、気づいていなかったのだ。

 

危機一髪のところで、助けられて良かったと思う反面、

なんだかすごく切ない。

 

白いうんこはそのせいだ。