人生のテーマ

従業員が五千人も一万人もいるような企業に対して、

フリーの人間や、少数精鋭の企業が勝とうと思ったら、

「ここだけは、このひと(会社)にしかできない!」という、

一点突破しかない。

 

だからと言って、一つのことだけをやればいいとは限らない。

いろんな案件や企画に足を突っ込む柔軟性も必要だ。

 

俺も若い頃から今まで、

ずいぶんいろんなことにクビを突っ込んできた。

バラバラな経験や知識、人脈ばかりが増えて、

一向に結果が出ないことに、焦る時期もあった。

 

でもこの間、あるひとから

「やっていることはバラバラに見えても、方向性にブレがない!」

と、お褒めの言葉をいただいた。

 

振り返ってみると、たしかにその通りなのである。

 

俺は長年、精神疾患を切り口に、

家族の問題、子供の問題に切り込んできたが、

蓋を開けてみると、そこには子供の違法薬物の乱用や、

窃盗、強姦、殺人未遂という “事件”や“犯罪”があった。

 

逆もまたしかりで、

ふとしたきっかけで知り合った若いひとと親しくなるうちに、

“事件”や“犯罪”に巻き込まれていることが発覚して助けると、

行き着くところには、家族の問題、親の問題があった。

そしてそこでも切り離せないのが、

うつ病や依存症、パーソナリティ障害といった精神疾患である。

 

“事件”や“犯罪”と “精神疾患”。

そして“家族”。

 

あまり意識したことはなかったが、

どうやらこれが俺の方向性=テーマらしい。

 

俺は一生涯をかけて、このテーマを追い求めるつもりだ。