伝えていかなければ

知り合いから、「毎日新聞『経済プレミア』の今日のアクセスランキング、押川さんの記事だらけになってますよ」と連絡が来た。

本当だ。

 

 

そういえば、毎日新聞「経済プレミア」で連載を開始したのは今年の夏だったな。いろいろ面倒くさいことがあって(当時のブログ)、2回で打ち切りにした。それ以来、いっさい付き合いはないのだが、昔のインタビューが今になって再びランクインしているのは、おそらく寝屋川の監禁事件の影響だろう。

 

幼児虐待も含め、今年も連日のように家族間事件が相次いだ。ちなみに殺人事件の認知件数は、昭和の時代に比べれば減っていて(少年事件も同様)、「治安はずっと良くなっている」と指摘する識者もいる。それでも、殺伐とした時代を生きているという感覚は否めない。それは、家庭や家族というものに対する安心感が、じりじりと脅かされていることにあるのではないか。

 

結婚しない、子供をもたない、という選択をして生きる人も増えた。でもその人にも、親やきょうだい、親族はいて、いずれ介護や相続の問題が降りかかってくる。自分に子供がいないとしても、やっぱり、幼い子供たちが不安にまみれて成長するような、そんな社会じゃ駄目だろう、とも思う

 

家族とは何か。日本の家族に何が起きているのか。俺が見てきた(多くの家族から見せてもらった)現実を、来年も発信していこう。若い人が安心できる家庭を築くためにも、現実の良い面は学び、悪い面は反面教師にする。そういう機会が必要なのだ。