ニュースから斬る! メンタルヘルス

元旦未明、原宿の竹下通りで軽乗用車が暴走し、8人が重軽傷を負った。新年早々、俺はかなりの衝撃を受けた。

続報によると、容疑者(21歳)が借りたレンタカーの車内からポリタンクに入った灯油や高圧洗浄機が見つかり、「車ごと燃やそうと思った」と話しているという(高圧洗浄機で灯油噴射 原宿暴走逮捕の男計画か)。早い段階で逮捕されたことは、不幸中の幸いだった。

当初、容疑者は「オウム真理教の死刑執行に対する報復」などと供述し、メディアも「テロ云々」と報道していた。しかし、それに ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

今年1月、徳島県小松島市で、強迫性障害と診断されて自宅にひきこもっていた娘(39)に頼まれ、母親(67)が首を絞めて殺すという事件があった。母親は犯行後に自殺を図ったが一命を取り留め、殺人容疑で逮捕。鑑定留置を経て嘱託殺人罪で起訴された。

9月末、徳島地裁は「精神的、肉体的に疲弊し、著しく追い詰められた状態だった」として、母親に懲役2年6月、執行猶予4年の判決を言い渡している。

その事件に関する記事が、徳島新聞に掲載されていた。

障害ある娘 懸命にケア  ...

家族の問題

先日、3回目の新潮講座をぶじ、終えた! わざわざ遠方から来て下さった方もいたようで、誠にありがとうございます!

講座では、家族のトラブルが深刻化する現代において、「親」として、また「人」として、どうあるべきかについて、日頃から考えていることを話した。内容のすべては書き切れないが、肝となった話を備忘録的に書き留めておきたい。

 

本当のことを言う!

俺の経験上、子供が問題行動を起こす家庭では、「親が、子供に本当のことを言っていない」というケースがと ...

本と漫画

評論家の加山竜司先生が、さっそく第4巻のレビューを書いてくれた。

『「子供を殺してください」という親たち』の「確信の4巻」

そして原作者の俺は、またしても加山先生のレビューに唸らされた。いや、正直に言うと、「ワオ! やられた!」という気分だ。なぜなら加山先生が指摘した「世間体」というキーワードについては、まさに今回の核であり、「4巻が出たら、“世間体”に関するツイート連投するか!」と考えていたのだ。

 

「世間体」という悪魔

漫画もそ ...

未分類, 本と漫画

「子供を殺してください」という親たち(4) (BUNCH COMICS)

posted with ヨメレバ鈴木 マサカズ 新潮社 2018-12-07AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo7net

12/7、『「子供を殺してください」という親たち』コミックス第4巻が発売します。いつも応援ありがとうございます!

紙(書籍)はともかく、電子やアプリではかなり多くの方に読んでもらっているようで、今のところ順調に連載が続いている。それにしても漫画というのは究極のコツ ...

コントラバーシャルな押川が斬る!

俺はふだん、命に関わるほどの家族の問題について相談を受けている。家族は俺に、「親子で命を奪い合うようなことはしたくない」「事件沙汰は困る」と訴える。つまりは「物理的安全を守ってくれ」という依頼だ。

しかし、家族が望んでいるのは「物理的安全」だけではない。それだけなら、単純な解決方法として家族が本人を置いて家を出て、どこかに身を隠すなどすればいい。家族は、「精神的安全」も強く求めている。「子供の将来を心配することなく、心穏やかに暮らしたい」という願望である。そこには、我が子に対す ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

同居する妻(64)に頼まれて刺殺したとして嘱託殺人罪に問われた夫(60)に対して、懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡された。夫婦はともに統合失調症で、精神障害者の集会で出会って結婚し、その後も入退院を繰り返す生活を送っていたという。判決に関する記事を、以下に引用する。

「自殺する前に私を」妻に頼まれ刺殺 嘱託殺人の男有罪 執行猶予5年、精神障害を考慮 青森地裁八戸支部判決

同居する妻(64)に頼まれて刺殺したとして、嘱託殺人罪に問われた青森県八戸市新井田、無職馬場 ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

米南部フロリダ州で8月26日、ビデオゲーム大会中に銃乱射事件が起きた。興味深い続報(海外ニュース)があったので紹介する。2人が死亡、10人が負傷した事件で、犯人の男(24歳)も犯行後に銃で自殺した。続報によると、男には精神疾患の病歴があり、過去には、警察官が自宅訪問をしたこともあったという。

 

(以下引用:CNN 2018年8月28日)

Jacksonville shooter had history of mental illness an ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

元アイドルの女性が、飲酒運転とひき逃げで逮捕された。この女性がアルコール依存症かどうかは専門医が診断することだが、報道によると、前日は収録で夜遅くに帰宅し、翌日は朝7時から仕事が入っているにも関わらず、朝までお酒が残るような飲み方をしている。アルコールに関して何らかの問題を抱えていたことは事実だろう。

 

振り返ってみると、俺への相談や移送依頼では、「アルコール依存症の女性(娘や妻)」というのは、とても少ない。だからといって、女性のアルコール依存症について ...

その他

関西の台風、北海道の地震と、災害が立て続けに起きています。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。

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地震やゲリラ豪雨は、もはやいつどこで起きてもおかしくない状況にある。自然災害は止めようがないし、個人の備えと言っても限界はあるが、最低限の備蓄はしておきたい。俺も、事務所に備えてある防災用品を改めて見直した。

さて、こんなときに何だが、9 ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

鹿児島県日置市で、近隣住民を含む5人が殺害される事件が起きた。

現時点での報道によれば、容疑者は無職であることなど生活態度を祖母に注意され、不満をもち殺害、それをとがめた父親や、様子を見に来た親族、同じアパートの住民を次々に殺害したという。

祖母殺害、気づいた父も 鹿児島5人殺害、容疑者供述

鹿児島県日置(ひおき)市東市来(いちき)町湯田の民家で男女5人が殺害された事件で、近くの無職岩倉知広容疑者(38)=殺人容疑で逮捕=が、祖母の岩倉久子さん(89)を ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

通報までに1ヶ月を要す

兵庫県三田市の監禁事件だが、俺がもっとも憤りを覚えたのは、行政(市)がこの事案を把握してから通報までに1ヶ月もかかっていることだ。本来であれば、福祉相談員が父親から「息子を閉じ込めている」と聞いた時点で110番通報し、その日のうちに保健所職員が自宅訪問、長男(男性)を保護していなければおかしい。

刑事訴訟法第239条第2項においても、通報義務がある(通説)ことは明確だ。

(刑事訴訟法第239条)

何人でも、犯罪があると思料するときは、告発 ...

その他

マトリズム(2) (ニチブンコミックス)

posted with ヨメレバ鈴木マサカズ 日本文芸社 2018-01-09AmazonKindle楽天ブックス7net

普段は漫画を読まない俺だが、鈴木マサカズさんの「マトリズム」は2巻も読んだ! 何が面白いって、薬物に関してものすごいリアルに描かれている。

 

俺がこの仕事をはじめた20年以上前は、「クスリはヤクザがやるもの」というイメージが強く、薬物依存症についても一般には認知されていなかった。俺 ...

本と漫画

TOKYO MX「5時に夢中」、中瀬親方のエンタメ番付のコーナーで、関脇『「子供を殺してください」という親たち』コミックスが紹介されました。

中瀬さんには、自身の思いも交えながらの芯食ったコメントをしていただいた。

コミックス1巻は、Amazonなど通販サイトで欠品中ですが、新潮社によるとすでに補充の手配をしているとのこと。しばらくお待ちください。

 

ニュースから斬る! メンタルヘルス

20歳の男子大学生が父親を刺殺するという事件が起きた。

父親をナイフで刺した慶応大生「感情的になって刺した」

 

今年に入ってから今日までに俺がツイッターに挙げた親族間事件のうち、子供が親を殺害した事件は13件(うち3件は未遂)あった。そのうち加害者が20代なのは7件、10代が1件。いくらなんでも多すぎないか。

「胸ぐらつかまれたので…」義理の父をナイフで刺す、殺人未遂容疑で21歳息子を逮捕大阪
「母を刺し殺した」 交番に出 ...

本と漫画

評論家の加山竜司先生が、コミックス第2巻のレビューを書いてくださった。

ひきこもりの実態を描く『「子供を殺してください」という親たち』2巻

ちなみに加山さんは、1巻についてもレビューを書いてくださっている。

『「子供を殺してください」という親たち』に見る、家族の問題点

 

加山さんの読みは、真っ芯を食っている!!

大変僭越だが、加山さんは漫画読みのプロフェッショナルだ! レビューを読み進めながら、俺は説得の現 ...

本と漫画

 

コミックス第2巻を貫くテーマは「ひきこもり」だ。ひきこもりについて、俺が言いたいことはただ一つ。家族や専門家が「ひきこもり」というカテゴライズに入れたまま放置してきた中に、重い精神障害を患う当事者の問題がある。その人たちを、どうやって医療につなげるのか、ということだ。

 

俺が携わった長期ひきこもりの事例では、入院治療を受けたのち、地域生活に移行できた人もいる。その人たちを見ていると、本人に「社会とつながりたい」という意思があり、身の丈にあ ...

コントラバーシャルな押川が斬る!

新年明けましておめでとうございます。

 

年明け早々から、家族間事件が相次いでいる。ツイッターに挙げた分だけでもすでに9件。8名もの尊い命が奪われてしまった。しかも、加害者の多くは我が子である。やるせない思いでいっぱいだ。亡くなられた8名の方のご冥福をお祈りいたします。

 

年末のテレビ番組で、池上彰さんが“ヒアリ”のニュースを取りあげながら、「全国に広がると、メディアは報道しなくなる」というようなことを言っていた。俺は激 ...

その他

ツイッターでもできるだけとりあげてきたが、今年も毎日のように親族間の事件があった。今年の警察庁の発表では、2106年の親族間における殺人事件(未遂も含む)は全体の55%だった。今年(2017年)はもっと増えているのではないか。来年の夏頃には警察庁からの発表があるはずなので、それを待ちたいと思う。

 

俺は今年も、例年と変わらず、命ギリギリの状態にある家族と向き合ってきた。その中でずっと考えていたことは、世の中が進化し、便利になればなるほど、人間は“命”に対 ...

コントラバーシャルな押川が斬る!

知り合いから、「毎日新聞『経済プレミア』の今日のアクセスランキング、押川さんの記事だらけになってますよ」と連絡が来た。

本当だ。

 

 

そういえば、毎日新聞「経済プレミア」で連載を開始したのは今年の夏だったな。いろいろ面倒くさいことがあって(当時のブログ)、2回で打ち切りにした。それ以来、いっさい付き合いはないのだが、昔のインタビューが今になって再びランクインしているのは、おそらく寝屋川の監禁事件の影響だろう。