家族の問題

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今や民間の移送会社は乱立していて、

その中で俺を指名してくる家族は

当然のことながら「説得」に期待をかけてくる。

 

しかし中には、「押川さんが説得してくれたら、

子供も会話に応じて、コミュニケーションのとれる人間になるんじゃないか」

という、とてつもない理想を抱いてやってくる家族がいる。

 

ちょっと待ってくれ、と言いたい。

 

なぜなら、 ...

本と漫画

おかげさまで、さらに5000部の増刷(7刷)が決まった。

累計52000部!

 

著名な作家先生に比べたら、小さい数字だが

この分野の本では、異例の売れ行きということだ。

 

一人でも多くの方に、現状を知っていただき、

国や地方自治体、関係公的機関において、

活発な議論がなされることを願ってやまない。

 

さて、明日から数日は現場仕事だ!

押川の「人間臭い」生き様

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俺は常々、人間は不確定要素の出来事が起きたときほど、

その真価が問われると思っている。

 

とくに「恐怖」に直面したときには、

哀しいくらい、人間性が丸出しになる。

 

これは、大企業に勤めている、立派な肩書きがある、

金を持っている等、外側のことは、まったく関係ない。

 

だけど今は、立派な学歴や肩書きを身につけているひとが増えたし、

法律 ...

本と漫画

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『「子供を殺してください」という親たち』の6刷4000部が決定した。

累計47000部、ありがとうございます!

 

アマゾンなどネット書店では売り切れが続いているが

リアル書店にはまだ在庫があるようなので、

お探しの方は、ぜひリアル書店でお買い求めください。

 

今は、出版不況と言われているが、

『「子供を殺してください」という親たち』は、

先の読めない不思議な売 ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

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(以下引用:TBSnewsi 2015年10月18日)

 

横浜市で、就寝中の長男を刃物で刺して殺害しようとしたとして、74歳の父親が逮捕されました。

 

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、横浜市の無職・渡部進容疑者(74)で、18日未明、自宅マンションの部屋で長男の琢磨さん(45)の首を包丁で刺して、殺害しようとした疑いが持たれています。琢磨さんは病院に搬送されましたが、 ...

押川の「人間臭い」生き様

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子供の問題を抱える家族を見ていると、家庭内で、

社会貢献について考える機会がなかったのではないか、

と思わされることが多い。

 

親の人生だけを振り返ったときには、

仕事をもち、勤勉に働いてもいる。

別に悪いことをしてきたわけでもない。

 

では、何がいけなかったのか? と考えてみると、

「自分たちが豊かになる」ことが最優先で生きてきた。

そういうケー ...

押川の「人間臭い」生き様

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この間、コメントに「社会貢献」についての書き込みがあったが、

ちょうど先日、俺は、知人に誘われて、

ドラッカーの研究をしている教授の講義を聴いた。

そこで出てきたのが、「社会貢献」というキーワードである。

 

何回かある講義のうちの一コマを聞いただけなので、

その先生の言わんとするすべてを理解できたわけではないのだが、

ざっくりいうと、これからの時代、企業を成長させるためには、

「社会 ...

コントラバーシャルな押川が斬る!

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暇があると、どうやったら家族が保健所を動かせるのか、

どうやったら保健所側も、もっとスムースに家族に介入できるのか、

そういうことを考えている。

 

最近は、家族が誠心誠意、お願いすれば、

保健師が自宅訪問に来てくれるようにもなった。

(地域によっては、まったくやらないところもある)

 

しかし、本人が会うことを拒否すれば、それ以上の介入はしない。

 

家族の問題

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俺が受けている相談や依頼のケースに限って言えば、

最近、精神科において、入院患者の受け入れ選択権は、

ほとんど病院側にある、ということを、感じている。

 

患者を受け入れない理由が、病名(この病気の専門医がいないから、など)

にあるのならば、まだ理解もできるのだが、そうではない。

 

病識がなく、治療を拒否している。暴力や暴言がある。

高学歴で、理屈がたつ。入院後、揉め事を起 ...

本と漫画

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ノンフィクション書評サイトHONZで吉村博光さんに書いていただいた書評が、

先日から、yahooニュースの「ライフ」や、

東洋経済オンライン「今週のHONZ オススメ書評はこれだ」

などに転載されている。

 

アマゾン・楽天をはじめとする通販サイトでは、売り切れ状態。

本がどんどん成長し、羽ばたいているようだ!

 

俺の仕事は(本の内容も)、マイナーな分野と捉えられがちだが、 ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

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アメリカでは、今年上半期(6ヶ月)の間に、

精神疾患の疑いがあり、錯乱状態にあった者が、

警察官により射殺された数は、124人にのぼるという。

これは、警察官が射殺した全体人数の4分の1にあたる。

 

以下は6月30日のワシントンポストの記事だ。

 

ちなみに原文は英語で俺には読めないので、

うちのスタッフに訳してもらった。

 

訳文の一部を ...

押川の「人間臭い」生き様

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今になって振り返ってみると、俺がこれまでに出会った、

「この大人は、すごいな」と思えるひとたちは、

驚くほど同じことを言っていた。

 

その中でも、最近、思い出して噛みしめているのは、

「時代はどんどん変わっていく」ということである。

 

大学時代に出会った唐木先生なんて、

「暗記は過去のものだから」と言ったことがあった。

ようするに暗記というのは、「すでにあるも ...

本と漫画

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Honz という書評サイトにて、吉村博光さんが

拙著『「子供を殺してください」という親たち』

を取り上げてくださっている。

 

俺がこの本を書くに当たって、危機感をもって伝えたかったことを、

俺のつたない文章以外の部分からも、読み取ってくれている。

 

まさに、本が「届いた」のを感じる。

 

言いっぱなし、書きっぱなしで終わらぬよう

俺はまた ...

ニュースから斬る! メンタルヘルス

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母親自殺の巻き添えか? 8歳の男児重傷 本人は重体

 

親の自殺に子供が巻き添えになったのか-。

 

2日午前4時半ごろ、東京都日野市新町の住宅2階寝室で、小学2年の男児(8)が腹や胸など数十カ所を刺されて倒れているのを、父親(53)が見つけた。男児は重傷。

 

そばで男児の母親(46)も腹を負傷して倒れており ...

押川の「人間臭い」生き様

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自分より若い人間と一緒に仕事をするに当たって、

相手が自分の何を見ているかと言えば

「この大人は、どれだけキツいことをしているのか」

ということではないかと、思うのだ。

 

俺も仕事で、20代の若者の手を借りることがあるのだが、

彼らは最初のうち、言葉にはしないけれども

「押川は、本当に現場に出て仕事しているのか?」

と、疑いをもって来ているのが分かる。

 

家族の問題

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いつだったか災害時のニュースを見ていたときに、

インタビューに答えた現地住民の方が、

「危険情報や安否確認は、LINEなどを頼りにしている」

と言っていた。

 

そのひとは、こうも話していた。

「小・中学校時代の同級生の情報が、一番、信頼できる」

 

俺はこの言葉に、ローカルで生きることの強みを感じた。

 

ローカルというと、「=田舎」という ...

押川の「人間臭い」生き様

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子供のひきこもりや無職という問題を抱えて相談にくる親は、

「子供が自立できるように説得してほしい」と言うけれど、

これは、なかなか難しいことである。

 

子供の年齢が若ければまだしも、30~40代ともなれば

就職を決めること自体、狭き門になってくる。

職種や勤務体系にこだわらなければ、勤め先は見つかるが

余裕のある生活が送れるとは限らない。

 

病気が理由で働けな ...

押川の「人間臭い」生き様

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野生のおサルさんは、誰の中にもいる。

 

だから俺は、ひとと接するときには、肩書きや学歴、見てくれではなく、

そのひとの中にいる「おサルさん」をみる。

 

そうすると、立派な経歴をもち、見た目もよくて、物腰も柔らかくて……

という、それこそ見合い用の身上書を書いたら、

100人中99人が「素敵」と思うような人間の中に、

とんでもないおサルさんを見ることがある。

& ...

その他

 

見覚えのない幼少期の写真が、幼なじみからメールで送られてきた。

(向かって左側、手前に写っているのが俺)

 

写真の裏に「45.4」と書いてあったらしいので、だとすると、俺はこのとき、1歳7ヶ月。

 

自分で言うのもなんだけど、幼児にしては、脳みそが働いている顔をしているな。

今よりキリッとして見えるくらいだ(笑)

 

ちなみに後ろにいる俺 ...

押川の「人間臭い」生き様

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昔、薬物依存症に関する取材をしていたときに、

専門医から、このような例え話を聞いた。

 

「(薬物)依存症は、自分の中に野生のサルが住んでいるようなもの」

 

ようするに、依存症は精神の病気であって、

(薬物乱用など)悪さをしているのは、自分ではなく野生のサルである。

 

だから依存症の治療に際しては、本人を責めるのではなく、

いかにして自分の中にいる野 ...