コントラバーシャルな押川が斬る!

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以前、『「脱施設化」欧米の現実』というブログで書いたが、

アメリカでは、今年上半期(6ヶ月)の間に、

錯乱状態にあり、警察官が射殺した全体人数の4分の1(124人)に、

実は、精神疾患の疑いがあったという(ワシントンポストの記事による)。

 

先日、長いことアメリカで生活している日本人で、

世界情勢にとても詳しい方に、この件について尋ねてみた。

 

その方の実感では、射殺され ...

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暇があると、どうやったら家族が保健所を動かせるのか、

どうやったら保健所側も、もっとスムースに家族に介入できるのか、

そういうことを考えている。

 

最近は、家族が誠心誠意、お願いすれば、

保健師が自宅訪問に来てくれるようにもなった。

(地域によっては、まったくやらないところもある)

 

しかし、本人が会うことを拒否すれば、それ以上の介入はしない。

 

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神奈川県による危険ドラッグの乱用防止を啓発する動画が、

トラウマ級の恐ろしさだと話題になっている。

 

 

なかなか攻めているな、神奈川県。

子供が怖がるくらいで、ちょうど良いと思う。

 

俺もこれまでに、違法薬物に手を出した人間をたくさん見てきたが、

みんな、やっている最中は快感のほうが強くて、

精神的・肉体的に、元気になったような錯覚を起こす、と言う ...

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昨日のブログのコメントで、読者の方から

「専門家だって家庭や様々なしがらみがあり、全てを仕事に捧げられる訳では無い」

というご意見をいただいた。

また、このご意見に対して、ご自身の思うところを書いてくださった方もいた。

 

俺の言葉が足りないところもあったと思うので、少し、書き足しておきたい。

 

今回コメントでいただいたご意見であるが、押川脳でピピッと翻訳した結果、

「他人 ...

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俺は、精神保健に関することは、ほぼ独学で学んだ。

 

もちろん書物を読みあさった時期もあるし、

業務として説得移送を始めた当初は、

100件近くをボランティアのような形(無償)でさせてもらった。

 

その過程において、精神科医や病院職員をはじめとする専門家に

教えていただいたことも、たくさんある。

 

しかし基本的には、現場に出て、自分の目で見て、感じて ...

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昨日のブログでも書いたことだが、水トク「THE説得」

観るなら、最初から最後まで観てくれよ!!

 

 

というのも、今回取材を受けたケースでは、命の危険が迫っているため

俺があちこちで吠えまくっているのだ。

途中だけ観たら「なんだコイツ?」となること間違いない。

 

俺自身については、ブサイクでもヤクザでも、

なんとでも言ってくれてかまわないのだが、

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昨日の著書刊行に関する記事に、

たくさんの「いいね」をありがとうございました。

 

本が売れてくれたら、もちろん嬉しいしありがたいが、

俺の真の目標は、この問題を社会に訴え、

現状の精神保健分野の、機能していないシステムを変えることだ。

 

とくに昨年の精神保健福祉法の改正以降、

本来なら防げたはずの事件が、相次いでいる。

 

加害者に精神科 ...

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格差社会という言葉が叫ばれて久しいが、

精神保健の分野でも、それは同じだ。

 

国(厚労省)は、「家族の負担を減らす」とかなんとか綺麗事を言い、

理論上はとても素晴らしい施策を打ち出してはいるが、

それを実施するかどうかは、あくまでも各自治体にかかっていて、

予算にだって限界があり、あれもこれもというわけにはいかない。

 

結果として、昨日のブログはないが、精神保健福祉法もな ...

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ある案件について、某県にある保健福祉事務所を訪れた。

家族から移送依頼を受けている対象者に、自傷他害の恐れがあるため、

移送当日、職員にも立ちあってもらえるよう、お願いするためだ。

 

過去の移送でも、自傷他害の恐れがあるようなケースでは、

保健所などの職員に立ちあいを求めてきた。

もちろん彼らが対象者を説得してくれるわけではないのだが、

万が一の可能性がぬぐい去れない以上、

公的機関 ...

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仕事柄、患者を含め多方面から、

精神科病院や精神科医の情報が入ってくる。

 

ある程度の時間を割いて患者の話を聞いてくれる医師がいる一方で、

ろくすっぽ診察もせずに、投薬の指示だけを出す医師もいる。

 

病院(医師)の情報を持っておくことは、俺の仕事の要でもあるので、

そういう話には、真摯に耳を傾ける。

 

先日、あるきっかけで知り合ったひとが、 ...

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精神疾患の疑いがあるひとを医療に結びつけることが

難しくなってしまった一因に、対象者の高学歴化があると思う。

 

俺が移送をはじめた約20年前にも、

高学歴の持ち主で、心の病気になってしまうひとは一定数いた。

でも彼らは、単に成績が良いだけではなく、

文芸や芸術などにも造詣が深くて、人間的な豊かさも兼ね備えていた。

 

そういうひとだから、いろんなことを深く考えすぎちゃって、 ...

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目の前に溺れている人間がいれば、

誰でも、何とかして助けなければならないと思うだろう。

 

人間として、当たり前の感情だ。

 

しかし、これが家庭内、家族間となると、まったく通用しない。

とくに、精神疾患が疑われる病気の場合がそうだ。

 

食事は不規則、入浴もしない。ほとんど部屋から出てこず、ひきこもっている。

そういう生活を何年も放置することで、

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毎年思うことだが、この季節、日本中どこかしこも、

サンタの帽子とかトナカイとかになっちゃって、

なんかおかしいなーと思うのは、俺だけだろうか。

 

都内を歩いていて目にするショーウィンドウや

イルミネーションの煌びやかさに関しては、

ほとんどヤケクソの領域に感じられる。

 

俺は、北九州という地方の出身で、

今でも東京と九州を行ったり来たりする生活なので、 ...

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おそらくどの業界も同じではないかと思うのだが、

精神保健の分野でも、行政機関の相談先が細分化されている。

 

精神保健にまつわる問題を抱える家族が、行政の相談先として思い浮かぶのは、

保健所(精神保健福祉センター)だと思うのだが、内容によっては、

そこからさらに「〇〇センターに行って下さい」とふられる。

 

その「〇〇センター」ってのも、新設や名称変更を繰り返していて、

地域 ...

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年々、相談にくる家族も、その対象者も、高齢化している。

そのせいか最近は、精神疾患を持つ対象者が、身体の病気も抱えている。

そんなケースが増えつつある。

 

精神科への入通院歴はあるが、通院や服薬をやめてしまった。

ひきこもりがちで、家族との関係も良くない。

それでいて、専門の医療にかからなければならないレベルの

身体の病気を抱えている。

 

とくに薬物やアルコー ...

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俺の事務所への問い合わせであるが、最近の傾向として、

以前にも増して、対応の難しいケースが増えている。

 

そのせいだろうか。

少し前までは、電話をしてきた家族が、

「行政機関や医療機関に相談に行き、話は聞いてもらえたけど、

根本の解決に至らなかった」と訴えることがほとんどだった。

 

しかしこの頃は、「どこに行っても、まともに話も聞いてもらえなかった」、

「こん ...

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少し前になるが、精神科医療に従事する関係者から、こんな話を聞いた。

 

精神保健福祉法改正後、やたらと早期退院を促すようになった保健所に対して、

「早期退院により地域でのトラブルが増えている現状について、どのように考えるのか」

と尋ねたところ、明確な回答はなかったそうである。

 

保健所が、回答どころか否定もしなかったということは、

法改正によるマイナスの余波が、

現場レベル ...

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今日、車を運転していたら、ラジオからクリスマスソングが流れてきた。

澄み渡るような秋晴れの空を楽しんでいた俺は、

思わず「早ッ!」とつぶやいてしまった。

 

しかしよくよく見てみれば、

街のウインドウは早くもクリスマスの装飾であふれているのである。

この季節感のなさは、もはや取り戻せないものとして、

定着してしまったのかもしれない。

 

去年の11月にも、俺は

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テレビ放映の影響もあり、問い合わせをたくさんいただている。

その中で、ある相談者の方が、

「(行政機関の)発達障害支援センターは、電話もつながりにくく、

面談の予約もいっぱいで、なかなか相談に乗ってもらえない。

困り切って、こちら(トキワ精神保健事務所)に電話した」

と、言っていた。

 

「子供が発達障害と診断された」という相談は、

俺も最近、よく耳にするようになった。

& ...

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先日のテレビ放映を、以前、お世話になった警察関係者の方が

観てくださったらしく、放映後、お電話をいただいた。

 

その方の勤務する所轄の生活安全課では、

今年、これまでに約2000件あった相談の約2割が、

精神疾患に関するものだったという。

これは、かなりの数字ではないだろうか。

 

お話を聞く限りでは、俺のところにくる相談のように、

精神疾患を原因とした家のゴミ ...